【Photoshop】ブラシを使って、シワの入ったやぶれた紙を表現する簡単テクニック
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【Photoshop】ブラシを使って、シワの入ったやぶれた紙を表現する簡単テクニック
Photoshopで紙の質感やシワ感、やぶれやめくれを表現する方法はたくさんありますが、その中でも特に簡単にできるテクニックをご紹介します。ブラシ素材を利用したステップで、シワの入ったやぶれた用紙を作成してみたいと思います。
まずは、元となる用紙素材を準備します。
Photoshopで作ってもいいのですが、フリー素材で素敵なテクスチャがあったので、使わせていただきました。
(提供元 PIXIV http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=28802850)
zipファイルをダウンロードし解凍すると、原稿用紙やエアメールなど17種類の用紙系テクスチャが入っています。今回は、その中の大学ノート風の素材を使いました。
ちぎった感じに加工するので、ノートの右上だけを切り抜いています。
また、分かりやすいように背景をグレーのテクスチャにしています。
それでは、手順です。
①用紙テクスチャに影をつける
リアルな立体感を出すため、用紙レイヤーにドロップシャドウをかけます。
用紙レイヤーをダブルクリックし、レイヤースタイルのウィンドウを表示させます。ドロップシャドウにチェックを入れ、数値を調整します。
下記は600×480ピクセルで画像を作成した場合の数値です。画像のサイズや用途に応じて適宜変更してください。
②新規レイヤーを作成
用紙レイヤーの上に新規レイヤーを作成します。「しわ」と名前を付け、右クリックで「クリッピングマスクを作成」をクリックします。これで、しわレイヤーに描画した内容は、下の用紙テクスチャの範囲のみ表示される状態になりました。
③しわブラシをダウンロード
しわを表現するブラシ素材をダウンロードします。
今回は、完全無料、商用利用も可能な下記のサイトからダウンロードしました。
Grumpled Paper Brushes -texturemate
(http://texturemate.com/content/crumpled-paper-1-brush-pack-photoshop-or-gimp)
http://texturemate.com/content/crumpled-paper-1-brush-pack-photoshop-or-gimp
④ブラシファイルを読み込む
ブラシツールをクリック。
メニューバーからブラシのオプションを表示させ、「ブラシファイルの読み込み」をクリック。先ほどフォルダに入れたブラシファイルを読み込みます。
10種のブラシが追加されます。お好みのタイプを選んでください。
ここでは、「texturemate-crumblepaper07」を使用しました。
⑥シワを描く
描画色を黒に設定し、先ほど作成した新規レイヤーにブラシサイズを合わせ、ブラシで描きます。塗るように動かしてしまうとシワ感がなくなってしまうので、1クリックするだけにします。
さらに、このままでは暗くてシワがキツいので、塗りを40%に下げました。
⑥破れを表現する
用紙テクスチャのレイヤーを選択し、レイヤーパレットの下にある「レイヤーマスクを追加」をクリック。
さらに、ブラシツールの「ドライメディアブラシ」から。中程の「クレヨン(ワックス)」を選択します。
描画色を黒に設定したままで、用紙テクスチャの周りをブラシで描きます。
このとき、用紙レイヤーではなく、先ほど追加したレイヤーマスクを選択した状態にしておきます。すると、描いた部分が表示されなくなり、用紙が切れているような効果が生まれます。
エッジがギザギザになりすぎて不自然な場合は、基本のブラシで端をなぞり、なめらかになるよう調整するといいでしょう。
⑦用紙の端のめくれ感を出す
新規レイヤーを作成し「端」と名付けます。
しわレイヤーと同様に、右クリックでクリッピングマスクを作成します。
描画色を白に変更。端が少しめくれている感じをだすため、端をほんの少し、先ほどと同様の「クレヨン(ワックス)」のブラシでなぞります。
塗りを80%程度まで落とし、用紙テクスチャとなじませます。
完成です。
文字やピン画像を乗せてメモ風にするのもいいですね。
グラフィックデザイナーではない人でも簡単にできるテクニックです。
ぜひ、試してみてください。