SEOに活用できるGoogleアナリティクスコホート分析の説明
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SEO対策に活用できるGoogleアナリティクスコホート分析とは?
2015年1月に、Googleアナリティクスの「ユーザー」に「コホート分析レポート」が追加されました。コホート分析はもともと人口統計学に用いられていた分析手法ですが、現在ではマーケティングにも広く活用されています。
今回は、Googleアナリティクスのコホート分析をSEO対策に活用する方法をご紹介します。
※コホート分析は現在β版で提供されています。今後仕様が変更される可能性もありますのでご了承ください。
コホート分析とは
コホートとは「同一の性質を持つ集団」を表します。
一般的なコホート分析とは、特定の性質ごとに人々を分類し、そのグループごとの行動の変化を時系列的に分析することです。
Googleアナリティクスのコホート分析
Googleアナリティクスでは、特定期間内におけるユーザーの行動の変化を分析することを指します。
例えば、キャンペーン期間中に訪れたユーザーのリピート率を分析することで、ユーザーがリピーターになってくれたかどうかが分かります。
また、定着率を知ることで、キャンペーンの本当の効果を測定することができます。
コホート分析は、ユーザー>コホート分析から見ることができます。
コホート分析の指標
「コホートの種類」「コホートのサイズ」「指標」「期間」の4つの指標があります。
FacebookやTwitterなどのSNS連携を利用したログインを実装できます。
製作者が日本の方なので、更新頻度が高く日本語で操作でき、とても扱いやすいプラグインです。対応しているサービスは、Facebook、Twitter、Google、Yahoo!Japan、Amazonなど多数。ユーザーの手間を省くというメリットが大きいので、新規会員を集めたい場合に効果的ではないでしょうか。
コホートの種類
何によって分類したユーザーをコホートとして分析するかを選択する指標です。
ここで選択した指標が、表の縦軸になります。
現段階では、「集客の日付」のみが選択可能で、ユーザーを獲得した日によってユーザーを分類し、その行動を分析します。
コホートのサイズ
コホートで計測して数値化する指標を表します。
「ユーザー」「合計」「定着率」から選択可能です。
例えば、「定着率」から「ユーザー維持率」を選択すると、特定の日から期間内にどれくらいのユーザーが再訪したかを分析します。
指標
レポートに表示するスパンを選択するもので、表の横軸になります。
日別・週別・月別から選択可能です。
期間
日別・週別・月別によって過去7日間から最大3カ月までの期間を選ぶことができます。
グラフの見方
上のグラフは、ユーザー維持率を表す週別レポートです。
縦軸には日付と訪問ユーザー数、横軸には週ごとのユーザー再訪率が数値化されています。
色分けされているので、週を追うごとにユーザー再訪率が下がっているのが一目で分かります。どのタイミングで再訪率が下がっているのか、また、どの期間の再訪率が高いのか、などを分析し、施策と照らし合わせることで、その効果を測定できます。
新しいセグメントの作り方
デフォルトでは、レポートは既存ユーザーと新規ユーザーの切り分けをしていません。
しかし、キャンペーン等の施策経路で初訪問したユーザーだけの行動を追いたい場合があると思います。この場合は、新しいセグメントを作成して、追跡ユーザーを新規ユーザーのみに絞ります。
「セグメントを追加」をクリックします
「セグメント名」から「新規ユーザー」にチェックを入れ「適用」をクリックします。
「すべてのユーザー」のチェックを外すと、ユーザーが新規だけに絞られ、「すべてのユーザー」と「新規ユーザー」の両方にチェックを入れておくと、両方のグラフが表示され、比較することができます。
また、「新しいセグメントを追加」をクリックすると、サイトへの流入経路や年齢、性別などより詳細にユーザーを分類することができます。
どんなサイトで役立つの?コホート分析の活用方法
ECサイトのリピーター作り
キャンペーンやセール期間中はアクセス数が増えるのは当然のことですが、本来の目的は一時の売り上げアップではなく、「恒常的なファンを作ること」です。
たくさん売れたからと言ってキャンペーンが成功したとは言えません。そのあとも、ユーザーが訪れ商品を購入してくれることが大切です。
そこでコホート分析です。
例えば、キャンペーン経由で訪問したユーザーの行動を、キャンペーン終了後も追うことができます。どのキャンペーンが効果的かを知るとともに、効果のなかったキャンペーンも知ることができるため、無駄をなくすこともできます。
サイト更新の効果的なタイミングを知る
例えば、ブログを更新してからどれくらいの期間は問い合わせが多いのか、どれくらいの期間を経過するとユーザーが記事に興味を失ってしまうのかということが分かるため、問い合わせのピーク後から興味を失う前のタイミングに新しい記事を更新するのが効果的であること言えます。
また、どんな記事を更新すればよりリピーターを増やすことができるかを知ることもできるでしょう。
まとめ
コホート分析は、キャンペーンなどを実施するECサイトを中心に、ブログやニュースサイトなどでも活用できます。
効率のよいサイト運営のために、ぜひ、使ってみてください。