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日本語ドメインのメリットデメリットについて

日本語ドメインとオールドドメイン(中古ドメイン)のメリット・デメリット

新しいサイトを立ち上げる際に必要になるドメイン。このドメインを決める際に選択肢となるのが、
・英語ドメインを新規で取得する
・日本語ドメインを新規で取得する
・オールドドメイン(中古ドメイン)を購入する
の3つ。
もっともオーソドックスなのは英語ドメインですが、日本語ドメインやオールドドメインの方がメリットが大きいなら、そちらを選びたいですよね。そこで今回は、日本語ドメインとオールドドメインのSEO効果について考えてみます。

■日本語ドメインとは?

英数字や記号などASCII以外にも、日本語やギリシャ文字など多言語をドメイン名に使えるようにするしくみを「国際化ドメイン名」といいます。様々な言語をPunycode(ピュニコード)という技術によってエンコードし、DNSサーバーで使える文字列に変換しています。
中でも日本語ドメインは、ひらがなやカタカナ、漢字などの日本語を使ったドメイン名のことで、JPRS(日本レジストリサービス)によって2001年から登録サービスが始まりました。以来、多くの日本語ドメインが登録され、現在その数は155万件を超えています。
例:
http://学習塾比較サイト.com/
http://学習塾比較サイト.co.jp/

■日本語ドメインのメリット

①視認性が高い

ドメイン名が日本語であることによる最大のメリットは、「見た目のわかりやすさ」です。日本語を理解する人なら一目で読めるので、覚えられやすくなります。
検索結果でもキーワードは太字で表示されるため、ドメイン名がキーワードと一致していれば、一覧にずらっと並んだ中でも目に止まりやすく、クリックを誘導する効果も期待できます。

②希望ドメイン名を取得しやすい

登録件数が155万件以上になり、日本語ドメインも一般化していると言えますが、英語ドメインと比較するとまだ圧倒的に少ないです。英数字では希望のドメイン名がすでに使用されていて取得できない場合でも、日本語ならまだまだ取得できる可能性が高いです。
例えば、「book.com」など、できるだけシンプルな文字列をドメイン名にしたい場合、英語ではかなり難しいでしょう。できるだけ短くわかりやすいドメイン名にしたい場合は「おすすめ本.com」というように、日本語で取得するというのも一つの手です。

③サイト内容がわかりやすい

ドメイン名はサイトのコンテンツに関連した言葉を選ぶのが一般的。ですから、日本語ドメインを一目見ればそのサイトがどんな情報を提供しているかがわかります。
例えば
http://学習塾口コミサイト.com/
であれば、「塾の口コミが投稿されているサイトなんだな」と簡単に想像でき、興味がある人にクリックを促しやすくなります。
キャンペーン名や商品名、サービス名など、狙っているキーワードをドメインに加えれば、ターゲットにより響きやすくなるでしょう。

■日本語ドメインのデメリット

①ブラウザ以外では文字列が変わってしまう

ブラウザには日本語で打ち込んでもサイトが表示されますが、通信上はPunycodeにより日本語部分は英数の文字列に変換されています。ですから、ブラウザ以外で表記する場合は、意味をなさないこの文字列が表示されることになります。
例えば、先ほどの「http://学習塾比較サイト.com」という日本語ドメインは、
・メール本文
・シェアされるURL
などにおいて、
http://xn--eckwd4c7c5976acvb2w6i.com/
という文字列に変換されます。
わかりにくいだけでなく、一見スパムのようにも見え不信感を抱かせてしまう危険性もあります。
また、メールアドレスにも日本語が使えないので、info@xn--eckwd4c7c5976acvb2w6iなどのように表記されてしまい、相手に誤解を与えるリスクがあります。

②海外では使いにくい

日本語ドメインは、日本語を理解する人にしか意味がないため、外国人にとっては馴染みのないドメインになってしまいます。それどころか、海外の人にとっては、わざわざパソコンの設定をして日本語を打ち込み、サイトを表示させなければならなくなるので、非常に使い勝手が悪いサイトと言えます。
海外にも広く展開したい情報や商品・サービスの場合は英語のほうが向いていることはもちろんですが、日本国内だけで流通させる場合でも、外国人がユーザーになる可能性は大いにあります。この点から考えても、英語ドメインのほうが無難と言えます。

③使用できないサーバーがある

サーバーによっては、日本語ドメインが使えない場合もあります。日本語ドメインを取得する前に、日本語が使えるサーバーかどうかを確認しておくことが重要です。

④メールアドレスが作れない

日本語ドメインでメールアドレスを作ることはできません。どうしてもメールアドレスが欲しい場合は、ピュニコードのメールアドレスとなり、非常に使いにくいものになります。
例として
〇〇〇@学習塾比較サイト.com は使用できません
どうしても使用したい場合は次のメールアドレスになります。
〇〇〇@xn--eckwd4c7c5976acvb2w6i.com
メールアドレスを使用する場合は、控えた方が良いと思います。

⑤一般化され、注目が集まりにくくなった

普及しだした当初は注目された日本語ドメインですが、今やその数は155万件以上と増え、もはや目新しさはなくなりました。見た目にわかりやすく覚えやすいのは確かですが、コンテンツやキーワードとの関連性が高くなければ、「日本語だから」という理由だけでアクセスを期待するのは難しいでしょう。

■日本語ドメインにSEO効果はある?

ドメインは検索キーワードと一致しているほうがSEO効果は高いとされています。そのため、キーワードと関連性の高い日本語であれば若干の効果は見込めるでしょう。
ただし、最近ではコンテンツの質やユーザビリティがもっとも重視されています。ドメインにキーワードが入っていたとしても、コンテンツの質がよくなければ上位表示は見込めません。
つまり、日本語ドメインであること自体には、SEO効果はほとんど期待できないと考えてよいでしょう。

■オールドドメインとは?

一度運用されていたことがあり、更新期限が切れたドメインのことをオールドドメインといい、中古ドメインとも呼ばれます。オールドドメインは、販売サイトで購入することができます。

■オールドドメインのメリット

①SEO資産を引き継げるという噂がありましたが、、、

ひと昔前のSEOの話では、古いURLでホームページを公開すると情報を提供し続けてきたGoogleからの信頼を引き継げると言われていましたが、現在ではどうなのでしょうか。。。
現在のGoogleアルゴリズムは優れています。
同じ種類の過去に掲載していたドメインを購入し、過去のホームページと同様に検索ユーザーの役に立つ情報を公開し続けた場合は引き続き評価を受ける場合があると思います。
過去のホームページと掲載する内容が全く違う、掲載する情報の内容が過去に比べて劣る場合は、評価は下がり検索順位も下がると思います。
過去の評価を引き継ぎたい場合は、前のホームページの閉鎖から期間がたっていなこと、前のホームページの公開内容を把握し、引き続き同様の情報の配信を行うことが重要だと思います。

②希望のドメイン名を選びにくい

オールドドメインの中にも、魅力的なドメイン名や覚えやすいドメイン名はあります。それが立ち上げようとしているサイトのコンテンツと関連性が高いキーワードなら、損はありません。
しかし、新規ドメインと比較するとやはり希望通りのドメイン名にはできないケースのほうが多いです。ドメイン名にこだわりがあるなら、新規で取得したほうがよいでしょう。

③費用がかかる

運営歴が長いものやページランクの高いものなど、質の高いオールドドメインは、高額になりがちです。だからといって、高い費用をかけただけのSEO効果が得られるかと言えば、それは確実ではありません。

オールドドメインを選ぶ際は、サイトの目的に合ったものを探し、質を見極める目を持つことが大切です。

■まとめ

ドメインがユーザーに与える印象を考えると、ドメイン名も大切なサイトの要素です。しかし、最優先事項はあくまでコンテンツ。ドメインにこだわるあまり、ユーザーに使いにくいサイトになっては本末顛倒です。そういう意味では、英語のドメインを選んだほうが無難と言えます。
日本語であれ英語であれ、ユーザーにとって有用な情報を提供すること、ユーザーが使いやすいサイトを作ることを一番に考え、その上でコンテンツに適したドメインを取得することをおすすめします。