暗い室内でも明るくキレイに撮影するテクニック
暗い室内でも明るくキレイに撮影するテクニック
料理や小物の写真を撮る時、重要なのがライティング。
ですが、撮影場所によってはどうしても光が足りず、暗い写真になってしまうことがあります。後で修正できる、とはいえ、やはり元々の写真が明るいほうがキレイな仕上がりになります。そこで、暗い室内でもできるだけ明るく撮れる方法をいくつかご紹介します。
オートで撮影する場合
1.露出を上げる
Autoモードで撮影する場合、カメラは被写体の色の濃さで自動的に測光し、露出を決めます。白など明るく淡い色は暗く、黒などの濃い色は明るく撮影しようとします。ですから、この自動の測光による露出が適正であるとは限りません。そこで、露出補正を手動で調整し、適正露出に近づけます。暗い写真を明るくする場合、露出を「+0.5」「+1.3」など、少しずつプラスに設定しながら撮影してみましょう。
マニュアルモードで撮影する場合
1.シャッタースピードを遅くする
シャッターが開いて閉じるまでの時間をシャッタースピードと言います。この時間が長いほど光は多く採り込まれ、明るく撮ることができます。カメラで言うと、値を下げることでシャッタスピードが遅くなります。ただし、シャッターを長くあけるとブレの原因になるので、動きのある被写体には向きません。風景や料理写真など、動かない被写体を撮る時も、三脚でしっかりと固定するほうが良いでしょう。
2.F値を小さくする
F値とは、レンズの絞りのこと。絞りを開けば、それだけ入ってくる光の量が多くなり、明るい写真を撮ることができます。F値が小さくなればなるほどレンズの絞りが開きます。ただ、注意すべき点として、F値が小さいとピントの合う範囲が狭くなります。背景をぼかしたい場合には良いですが、全体をぼかさずしっかり撮りたい、という場合には向きません。
3.ISO感度を上げる
ISO感度とは、センサーが光を感知する度合いのことです。
明るい場所では100や200程度で撮りますが、暗い場所ではこの数値を上げると、光に対する感度が良くなります。
ISO感度を上げるとノイズが増えてしまいます。ただ現在のデジタル一眼レフではISO800程度ならそれほど気になることはないので、お持ちのカメラの性能をふまえ、ISO感度を上げて撮影をしてみましょう。
ツールを使って明るさをプラス
フラッシュを使う
フラッシュをそのまま被写体にあてると、写真が白トビしたり不自然な影ができたりするのでおススメはできません。フラッシュを使う際は天井や壁に光を当て、その反射光を利用するようにします。後付けフラッシュを持っていない、という方は、フラッシュディフューザーをカメラに取り付ける方法があります。
レフ板を使う
白または銀色のレフ板で被写体を囲んだり、光を反射させて被写体に向けたりすることで光が集まり、明るくなります。レフ板と言っても専門の道具を使う必要はなく、段ボールにアルミホイルを貼ったものやホームセンターなどで売っている、数百円程度の白いプラスチック板でも十分に機能します。撮影の際は持ち歩くといいですね。
よほど暗い店内でない限りは、上記のような設定で撮影することで、かなり明るさが改善されます。
ぜひ、試してみてくださいね。