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Windows10のHome版とPro版の違いを比較したので紹介します。

Windows10のHome版とPro版の違いを比較

Windows10には、Home版とPro版の二種類があります。一般的に、家で使う分にはHome版、ビジネスならPro版というイメージがあるかと思いますが、その違いを詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。迷った時はどちらを買うのが賢いのでしょうか。今回は、両者の違いをご紹介します。

【特徴的な共通機能】

・Microsoft Edge

Windows10から標準搭載されている新しいブラウザ。
Windowsのブラウザといえば、これまではInternet Explorerでしたが、これからはMicrosoft Edgeがその役割を引き継いでいくと思われます。IEの機能を受け継ぎつつ、より「便利」に「スピーディー」に「安全」に使えるように開発されています。

・Cortana(コルタナ)

Macの「Siri」のような機能です。音声認識によって、天気やニュースなどさまざまな問いかけに答えてくれます。ただし、マイクが内臓されていないパソコンの場合は外付けマイクが必要となります。Siriと比べると機能的にもまだまだ改善の余地あり、といった印象です。

・最大メモリ

Homeは64bitの場合で128GBですが、Pro版は2TB!

この違いは大きいですね。
とはいえ、現状では2TBのメモリに対応しているマザーボードはほとんどないですし、一般ユーザーが2TBのメモリを必要とする作業を行うことはないと思います。

メモリで選ぶなら、HomeかProかというより、32bitか64bitかで選ぶべきでしょう。
Home、Proともに32bit版は最大メモリが4GB。画像編集や動画編集をするだけで8GBほどは消費しますから、4GBでは厳しいと思います。
どちらも、64bit版を選ぶことをおすすめします。

・Windows Hello

Homeは64bitの場合で128GBですが、Pro版は2TB!

顔や指紋で認証できる生体認証システムです。パスワードを用いなくともPCが守られるという期待をさせる機能でしたが、2017年12月、赤外線写真のように加工したカラーコピーでロックが解除されてしまうという脆弱性が発表されています。実用にはまだ時間がかかりそうですね。

Pro版のみに搭載されている機能

・ドメインへの参加

IDやパスワード、複数のPCをシステム管理者が一元的に管理するための機能です。会社などではよく使われますが、一般的な家庭で使うことはまずないでしょう。

・Windows update for Business

パソコンを起動した瞬間に「Windowsを更新しています・・・」と表示され、なかなか作業に入れない、という経験はありませんか?これが自動アップデート。急いでいるときや仕事で使うときは、イライラさせられることも多いのではないでしょうか。
Windows update for Businessは、アップデートのタイミングを選ぶことができます。

・グループポリシー

システム管理者が複数PCの設定を一元的に管理し、セキュリティーを強化するものです。一般ユーザーが使うことはほとんどないと思います。

・BitLocker

ハードディスクやSSD、USBメモリ、リムーバブルハードディスクなどの内容を暗号化できる機能です。セキュリティ強化のために搭載されていますが、管理者権限があれば簡単に暗号を解除できてしまうため、BitLockerではなく別の暗号化ソフトを使う企業も多いようです。

・Enterprise Mode IE (EMIE)

システムの都合上、IE8を使わざるを得ない企業や団体は未だに多いと思います。Enterprise Modeは、IE11とIE8との互換性を向上させるための機能。サポートが終了してもIE8で表示させたい、という場合に役立ちます。

・クライアント Hyper-V/Nested Hyper-V[50]/Hyper-V マネージャー

一つのサーバーで複数の仮想サーバーを立てることができる機能です。異なるOSを1台のパソコンで起動させることができます。システム・Web系の仕事をしている方や企業ではよく使われる機能かと思いますが、一般的にはあまり使う機会はないと思います。

・VHDからのブート

VHDとは、Virtual Hard Diskの略です。ハードディスクドライブと似せたファイル形式を持ち、Hyper-Vなどの仮想化環境で用いる仮想ハードディスクです。Hyper-Vと同様、一般的な用途では使う機会がなさそうです。

・Azure Active Directory への参加

ディレクトリとIDの管理サービスでアプリケーションへのアクセス制御を行うことができます。こちらも個人使用の場合は使用する機会はないでしょう。

・Windows 10 用ビジネス ストア

企業アカウントを使って無料アプリを一括で取得したり、有料アプリをボリュームで購入したり、アプリにライセンスを割り当てたり、更新管理を行ったりできるものです。個人で使う分には必要ない機能だと思います。

・Assigned Access 8.1

特定のアカウントでログインすると指定したアプリだけが起動し、使用が限定される固定アプリ表示モードです。これも、個人で使うことはなさそうです。

以上が、Pro版のみに搭載されている機能です。つまり、Home版に搭載されている基本機能に、ビジネスでよく使われる機能を追加したものがPro版ということ。
普通に家庭で使う分には不要な機能が多いかもしれませんが、Windows updateを手動で行える点は便利かと思います。もちろん、個人使用だけど仮想サーバーを立てたいという方にはもちろんPro版が良いでしょう。
価格の違いはおよそ9,000円なので、HomeとProの差に9,000円以上の価値があると感じたら、Pro版を購入しても損はありませんね。