PAGETOP

海外向けリスティング広告|成功するための 6 つのポイント

海外向けリスティング広告|成功するための 6 つのポイント

自社の製品やサービスを、日本国内だけでなく、いつかは世界中に売り込みたいと考えるなら、海外向けリスティング広告を利用するべきです。
海外向けリスティング広告を活用すれば、わざわざ海外まで出向くことなく、日本国内から世界中の人々にピンポイントでアプローチできます。
この記事では、海外向けリスティング広告の運用を成功させるために、知っておくべき6つのポイントについて解説します。
次のようなことでお悩みの方に役立つ内容になっています。
「自社の製品・サービスを海外に売り込みたい」
「海外ユーザーにアプローチする方法を知りたい」
「海外向けリスティング広告について知りたい」
この記事を読んで、日本国内に居ながらにして効率よく海外ユーザーにアプローチしていきましょう。

リスティング広告の仕組み

リスティング広告とは、web ページ上に表示する広告のことです。
ユーザーが検索エンジンに入力したキーワードに応じて広告を表示させるのが「検索連動型広告」。
あるいは、ユーザー属性に基づいて画像付きの広告を表示する「ディスプレイ広告」などがあります。
ユーザーが広告をクリックして宣伝ページを見ることによって費用が発生することから、
PPC(Pay Per Click)広告に分類されます。
PPC 広告は、ターゲットに対して的確にアプローチできるため、すぐに売上げを向上させたい場合に適している広告です

海外向けリスティング広告のメリット

海外向けリスティング広告を利用するメリットは、簡単に素早く成果につなげやすいことです。
もちろん、認知度の向上にも使うことができます。

日本にいながらにして海外ユーザーにアプローチできる

海外向けリスティング広告の最大のメリットは、わざわざ海外まで出向くことなく、
日本にいながらにして、海外のターゲットユーザーに的確なアプローチができることです。
入力されたキーワードに基づいて製品やサービスの広告を表示するので、今まさに関心をもって検索したホットなユーザーに提案できるのが大きな強みです。

SEOより早く成果が出る

SEO よりも素早く簡単に成果につなげられるリスティング広告。
日本にいながらにして、海外ユーザーにアプローチするためには、いくつかのコツが必要です。
ここでは、海外向けリスティングを成功させるためのポイントを解説します。
言葉も文化も違う海外の国々では、使用されている検索エンジンから異なり、じつに様々な検索習慣が存在します。
それでも、日本での Google や Yahoo!のように検索エンジンからネットサーフィンをスタートする行動パターンは同じなので、ターゲットとする国の検索エンジンや検索習慣を理解することは、マーケティングにおいて非常に重要な意味があります。

ターゲット国を決める

リスティング広告を成功させるには、ターゲティングがすべてといっても過言ではありません。
言葉も文化も異なる海外ユーザーをターゲティングする場合には、さらに念入りな調査・分析が必要です。
まずは自社サイトへのアクセス状況を分析し、どの国からの流入が多いのか調べましょう。
また、営業部門と海外での販売データを共有し、海外ユーザーの傾向を把握することも大切です。

利用するリスティング広告を決める

ターゲットとする国を選定したら、次はリスティング広告を出す媒体を決めます。
日本では、Google と Yahoo!によって検索エンジンのシェアがほとんど占められていますが、
海外では国によって使用されている検索エンジンが異なります。
そのため、まずはターゲット国で利用されている主要な検索エンジンを調査し、その特徴を理解する必要があります。

ターゲット国の検索習慣を把握する

言語や文化が異なると、さまざまな習慣までも異なるように「検索エンジンの使い方」にも違いが見られます。
海外ユーザーにアプローチする際には、その検索習慣を理解することが成功への大きなカギとなるのです。
つまり、具体的には、検索スペース(窓)にどのように入力して検索しているのか、を把握することがとても重要。
たとえば、わたしたち日本人が検索する場合、キーワードとキーワードの間にスペースを入れて検索します。
例︓「日本 食事」
ところが、中国の場合だと、キーワードとキーワードの間にスペースを入れずに検索します。
例︓「日本食事」
さらに、英語圏になると、キーワードではなく、知りたいことをフレーズ化して入力する傾向があります。
例︓「What to Eat in Japan」
リスティング広告の運用では、ターゲティングが成否を分けます。
ターゲット国の検索習慣を知らずにターゲティングをしていると、いつまでたっても成果が出ないなんてことになり兼ねません。
日本国内で成果が出ている方には、とりわけ注意が必要なところです

競合相手を調査する

とてもシンプルなセオリーですが、海外向けリスティング広告を運用する際には、非常に役立つ対策の一つです。
競合他社が出している広告には、すでにターゲット国で成果が出ているポイントが満載です。
ここでターゲット国のユーザーに好まれるデザインや広告文の傾向を掴めれば、成功をグッと引き寄せられます。

キーワードや広告文ではネイティブに完璧な翻訳を依頼する

リスティング広告やランディングページに掲載する文章は、必ずネイティブに翻訳してもらったものを使うようにしてください。
自社サイトや国内のリスティング広告で使用している文章を、翻訳ツールなどでターゲット国の言語に変更したところで、不自然な文章にしかなりません。
わたしたちも大手ショッピングサイトで経験があるように、不自然な文章は、ユーザーに不信感を与えてしまいます。
ユーザーに不信感をもたれてしまうと、その代償は大きく、リスティング広告だけでなく、製品やサービス、そして会社までもが敬遠されるようになってしまうのです。

海外向けリスティング広告の運用は小さく始める

調査・分析を十分に行ったとしても、海外向けリスティング広告は小さく始めることをお勧めします。
なぜなら、たとえ国内のリスティング広告で成果が出ていたとしても、海外で必ずしも上手くいくとは限らないからです。
最初は、確度の高いキーワードだけに絞って、様子を見ながら徐々に拡大していくようにしましょう。

海外の検索エンジンのシェア状況

日本では、Google と Yahoo!がシェアのほとんどを占めていますが、
海外では、国によって主要となる検索エンジンが異なっています。
海外向けリスティング広告を始める際には、
ターゲット国で主要となっている検索エンジンを把握して、その特徴を十分に理解しなければなりません。
(データ引用元︓StatCounter Global Stats / https://gs.statcounter.com 2022 年 2 月現在)

アメリカ

アメリカでの検索エンジンのシェアは、Google が1位です。
1位 Google(87.6%)
2位 Bing(6.3%)
3位 Yahoo!(3.2%)

ヨーロッパ

アメリカでの検索エンジンのシェアは、Google が1位です。
1位 Google(92.4%)
2位 Bing(3.6%)
3位 YANDEX(1.5%)

中国

中国での検索エンジンのシェアは、百度(Baidu)が1位です。欧米とは全く異なる顔ぶれです。
1位 百度 Baidu(84.0%)
2位 捜狗 Sogou(4.5%)
3位 Google(2.4%)

韓国

韓国での検索エンジンのシェアは、Google が急速にシェアを拡大中です。
1位 Google(75.3%)
2位 Naver(18.8%)
3位 Bing(2.7%)

海外で利用できるリスティング広告

世界の国や地域で利用されている検索エンジンがそれぞれ異なるので、
予定しているリスティング広告をターゲット国で運用できるかどうかを確認する必要があります。
ここでは、海外で利用されている主要な検索エンジンのリスティング広告サービスについて紹介します。
(データ引用元︓StatCounter Global Stats / https://gs.statcounter.com 2022 年 2 月現在)

Google リスティング広告

Google は、全世界で 92.0%のシェアを誇る世界最大の検索エンジンです。
Google 広告を利用すれば、日本国内からでも簡単に海外向けリスティング広告を始められます。
設定画面もサポートも日本語なので、操作・設定に心配はありません。

Yahoo!リスティング広告

Yahoo!は、世界シェアこそ 1.51%ですが、日本でのシェアは 17.3%もあり、香港や台湾でも使われている検索エンジンです。
Yahoo!広告で海外向けリスティング広告を出稿する場合、「Bing Ads」という Microsoft 社のツールを利用します。
日本国内からでもアカウント開設は可能ですが、対応言語が英語のみという点に注意が必要です。

百度(Baidu)リスティング広告

百度(Baidu)は、中国で 84.0%のシェアを誇る中国最大の検索エンジンです。
したがって、中国のユーザーにアプローチしたい場合には、百度(Baidu)の利用は必須です。
しかしながら、現在、日本から百度(Baidu)のリスティング広告を利用するには、かなり難しい状況になっています。
百度(Baidu)のアカウントを開設するのに、
中国本土の銀行口座を登録する必要があるなど、厳しい審査や条件が設けられています。
また、設定画面やサポートの対応言語が中国語のみなので、中国語を使えなければ難しいでしょう。
このような状況から、日本国内から百度(Baidu)のリスティング広告を利用するには、
百度(Baidu)に精通した広告代理店を使うほか方法はないでしょう。

Naver リスティング広告

Naver は、韓国で 18.8%のシェアをもつ検索エンジンです。
Naver にもリスティング広告サービスがありますが、日本国内からの利用は難しい状況です。
アカウントを開設するには、韓国の銀行口座を登録する必要があり、設定画面やサポートの対応言語が韓国語のみで、ハードルがかなり高くなっています。
Naver でリスティング広告を利用するには、Naver に詳しい広告代理店を探す必要があります。

この記事のまとめ

日本にいながらにして、海外に販路を拡大させるには、海外向けリスティング広告の利用が適しています。
なぜなら、SEO よりも早く手間暇をかけずに成果を生み出すことができる集客方法だからです。
この記事では、海外向けリスティング広告の運用を成功させるために必要な6つのポイントについて解説してきました。

海外向けリスティング広告|成功するための 6 つのポイント

1. ターゲット国を決める
2. 利用するリスティング広告を決める
3. ターゲット国の検索習慣を把握する
4. 競合相手を調査する
5. キーワードや広告文ではネイティブに完璧な翻訳を依頼する
6. 海外向けリスティング広告の運用は小さく始める

ターゲット国の検索習慣を調査・分析し、しっかり把握することが成功のカギになります。
そして、ユーザーの嗜好性に応じたデザインや言語表現に徹することが肝要です。
たとえ国内のリスティング広告で成果が出ているからといって、海外でも上手くいくとは限りません。
確度の高いキーワードに絞って小さく始めて、効果検証を行いながら徐々に拡大していくのが鉄則です。
これらのポイントを踏まえて効果的な広告配信を行い、国内にいながらにして海外で成果を出してください。