メルマガとLINE の違い どっちがいいの︖ ~プロモーション徹底比較~
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メルマガとLINE の違い どっちがいいの︖ ~プロモーション徹底比較~
新しいコミュニケーションツールとして幅広い年齢層に普及したLINE。
それまで主なコミュニケーション手段だったメールから移行したユーザーも多いのではないでしょうか。
2022 年現在、日本国内のLINE ユーザーは7000 万人以上に達していると言われています。
そんなLINE には、ビジネスのプロモーションで利用できる「LINE 公式アカウント(旧LINE@)」というサービスも登場。
これまでのメルマガとLINE 公式アカウントの何が違うのだろう︖という企業担当者も少なくないでしょう。
この記事では、プロモーションツールとしてのメルマガとLINE 公式アカウントの違いについて、比較して解説していきます。
ぜひ最後まで読んでいただき、自社のプロモーションの参考にしてください。
メルマガとLINE を徹底比較
メルマガとLINE 公式アカウント(旧・LINE@)の違いについて、比較しながら分かりやすく解説していきます。
メルマガの特徴
メルマガの最も大きな特徴は、長い文章を一通のメールにして送ることができるということ。
商品やサービスの紹介からクロージングまでを1 通のメールの中に収めることができます。
受け手は、そのメールの長文を「読む」という形になります。
ネット文化以前のセールスライティングと同様に、高額商品の販売が可能です。
メルマガの長所
メルマガの長所は、個人情報を取得できるところ。
ユーザーは、メルマガ購読を登録する際に、メールアドレスをはじめ、名前や住所、電話番号など個人情報を入力します。
登録フォームに入力した個人情報をすべて得られるのは、メルマガの大きな長所です。
個人情報を利用して、メルマガ配信だけでなく、DM の送付やリストをセグメントしてアプローチできるなど、様々なプロモー
ションが可能。
メルマガの場合、LINE はしていなくても、メールアドレスは持っている、という人もいますので、登録の確率は自ずとLINE
より高くなります。
また、メルマガは、LINE よりも企業との距離が遠くに感じられるため、登録してもらいやすいという利点もあります。
メルマガの短所
メルマガの短所は、「開封率が低いこと」、「最後まで読まれないこと」、そして「届かないこと」というところです。
開封率は、LINE と比較すると、約半分以下と言われています。
そして、開封されても、「最後まで読んでもらえない」という問題が付いて回ります。
そのため、優れたライティングテクニックやメルマガを熟知したライターの起用が必要です。
最後は、「捨てアドレス」を登録されてしまった場合、いくらアプローチしても「届かない」という点。
最近では、用途や相手によってメールアドレスを使い分ける人も多いため、せっかく個人情報を取得できても、それが見
込み顧客のリストになり得ていないことも少なくありません。
LINE の特徴
LINE の特徴は、メルマガが長文を送るのに対して、短文のキャッチボールによる「会話」だということです。
LINE の画面上では、相手のプロフィールアイコンが表示されていることもあり、企業とユーザーの距離が近いことも特徴的。
メルマガよりもお互いの距離感が近いため、LINE に登録してもらえるように、ユーザーから信頼を得ることが大切です。
登録してもらってからも、不信感や不快感を持たれてしまうと簡単にブロックされてしまうこともあるので、より信頼関係が重
要なツールといえます。
LINE の長所
LINE 公式アカウントの最大の長所は、「開封率の高さ」。
メルマガの開封率が約30%のところ、LINE は約70%を誇ると言われています。
メルマガの短所である「開封率が低いこと」を完全にクリアしています。
また、LINE の場合は、ユーザーにブロックされない限り、メッセージが「届かないこと」はありません。
なぜなら、メールアドレスはいくつも作ることが可能ですが、LINE アカウントは原則一つしか作れないからです。
そのため、LINE では、「捨てアドレス」なるものが存在せず、「届かないこと」がないのです。
そして、登録する際の「手間」についても、LINE は圧倒的に簡単で便利です。
メルマガのように登録フォームに個人情報を入力する必要はなく、QR コードを読み込むだけで簡単に登録できるため、
それだけでもユーザー側のハードルは低くなります。
LINE の短所
LINE の短所は、長い文章を送るのには向いていないことです。
短文のキャッチボールを好むユーザーが利用しているということもあり、軽く読み流されたり、クロージングまでたどり着かなかったりと、メルマガよりもさらに読まれない傾向があります。
また、販促メッセージを送ると、警戒されたり、煩わしく思われたりして、簡単にブロックされてしまうことがままあります。
運用方法次第では、LINE の特徴であるお互いの距離感や信頼関係が仇となってしまうことが少なくありません。
メルマガからLINE に変えて成功した事例
もともとプロモーションにメルマガを活用していた企業が、LINE 公式アカウントに切り替えて成功した事例を紹介します。
EC サイト運営会社の場合
あるEC サイト運営会社では、メルマガを中心に商品プロモーションを実施していました。
しかし、世の中にEC サイトが続々と登場し、同様のメルマガによるプロモーションが増えていくと、徐々にメルマガの開封率が低下していきました。
競合激化による「開封率の低さ」に加えて、さらに「メールが届かない」という問題にも悩まされ、いくらメルマガで新商品のお知らせをしようとしても、アプローチすらできなくなっていました。
そこで、試行錯誤の末に、プロモーション方法をメルマガからLINE 公式アカウントに切り替えたところ、劇的な改善が見られたのです。
改善内容は次の通りです。
①お友達(リスト)獲得数が2.3 倍に増加
②新規のお問い合わせが3倍に増加
成功のポイントは「開封率」
この劇的な成果を引き寄せた要因は、やはり「開封率の高さ」にありました。
メルマガからLINE 公式アカウントに切り替えたことで、「開封率の低さ」と「メールが届かない」という問題を一気にクリアできたのです。
勿論、メルマガからLINE に切り替えたとしても、商品特性やユーザー属性によって、それぞれ効果が異なってくるのは確かです。
しかし、ユーザーにアプローチする確率を改善したこと、つまり、開封率を改善できたことで、低迷状態に突破口を見出せたのです。
成功のポイントは、まず開封率を上げること。
LINE 公式アカウントは、その点において間違いなく強みをもっているツールと言えます。
ただし、開封してからの「最後まで読んでもらえる確率」や「購買や成約に至る確率」については、そのあとのフェーズでの問
題になります。
高い開封率をキープする方法
商品特性やユーザー属性によって異なりますが、一般的にLINE 公式アカウントは、メルマガより開封率が高くなります。
しかし、いつも販促や勧誘のメッセージばかりを送り続けると、ユーザーに簡単にブロックされてしまいます。
LINE は、企業との距離を近くに感じやすく、信頼関係が不可欠なツールだと冒頭で説明しましたが、登録や開封がされや
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すい反面、ブロックもされやすいということを肝に銘じておかなければなりません。
メルマガからLINE 公式アカウントに切り替えた当初は高かった開封率も、次第に下がっていってしまったという事例も多く見
受けられます。
それでは、ここからは「高い開封率をキープするための運用方法」を解説していきます。
売込みばかりではなく、役に立つ情報を提供する
いつも売込みや宣伝ばかりのメッセージを送ってくる企業は、すぐにブロックされてしまいます。
ブロックされるときには、マイナスイメージを持たれてしまうことがほとんどですから要注意です。
そうならないようにするには、メッセージの内容を、役に立つ情報を8 割、売込み・宣伝を2 割というバランスを心掛けることが重要。
役に立つ情報で信頼関係をしっかり築いてから、売込み・宣伝を行うことが大切なのです。
ユーザーが興味・関心をもつ内容を提供する
とても興味があるブランドやお店のメルマガに登録しても、毎回似たり寄ったりの内容に飽き、読むことすらも苦痛になって、とうとう開封しなくなったという経験はないでしょうか︖
このような現象は、メルマガだけではなく、LINE にも十分に当てはまります。
しかしながら、企業がプロモーションで送る定期的なメッセージには、限界もあり、難しいのが現実です。
そのようなときに意識してほしいのが、常に【ユーザーと信頼関係を築くこと】を意識したスタンスをとり続けること。
企業からの販促メッセージは無視しても、親しい人や友達からのメッセージは無視しないはずです。
LINE の特徴である距離感の近さを上手に利用することがカギになります。
この記事のまとめ
ここまで、メルマガとLINE 公式アカウントの違いについて、比較しながら解説してきました・
それぞれの特徴をまとめると、メルマガはBtoB 向け、LINE はBtoC 向けという位置づけでイメージしておくとよいでしょう。
理由は、メルマガは一通の長文で高額商品を販売するのに向いていて、LINE は短文で低単価の商品を売るのに適しているからです。
勿論、ファーストコンタクトをLINE で行い、そこからメルマガに移行していく、という方法もアリです。
いずれにしても、信頼関係を構築することが本質的なキーポイントです。
メルマガには古典的なセールスライティングをベースにした圧倒的な実績があり、LINE には新しい時代の流れを受けたタイムリーで軽妙な利便性があります。
どちらがいいという話ではなく、自社の商品やサービスにはどちらが向いているのか︖ そして、ユーザーとより信頼関係を築いていけるのはどちらなのか︖ということに着目して選んでいくとよいでしょう。