電話コンバージョンをGoogle アナリティクスで計測する方法

導入

業種によっては、自社サイトへのほとんどの流入がスマホからという時代。
電話での即時予約を重視して受付をしている業種も多く存在します。
たとえば、レストランや美容室、フィットネスクラブやカルチャー教室などはその代表格と
いえます。
それらの事業を運営される方々にとって、電話コンバージョンはとても重要な指標になる
のではないでしょうか。
当記事では、電話コンバージョンをGoogle アナリティクスで計測する方法をご紹介してい
きます。

１．設定する前に準備しておくこと

Google アナリティクスで電話コンバージョンを計測する設定を行うに前に、
あらかじめ下記の２つが準備されていなければ、設定することができないのでご注意ください
①Google アナリティクスのアカウントを作成。管理者として追加し、編集権限が付与されていること。
②Google アナリティクスのコードがWEB サイトに設置されていること。

２．Google アナリティクスに設定する事前準備

それでは、Google アナリティクスへの設定について説明していきます。

Google アナリティクスの管理画面

１．ログイン

アナリティクスにログインし、管理画面を開き、「ビュー」の一覧から「目標」を選択し
ます。

２．新しい目標

「新しい目標」をクリックします。

３．目標設定

「目標設定」の中のラジオボタン「カスタム」にチェックを入れ、「続行」をクリックし
ます。

４．目標の説明

という名前にしておきます。（「名前」欄に入れる名称は任意です）
「タイプ」は、ラジオボタンの「イベント」にチェックを入れて、「続行」をクリックします。
名前：電話コンバージョン
タイプ：イベント

５．「目標の詳細」の入力

・「カテゴリ」
発生するイベントを区別する任意の名前を入力します。【必須】
・「アクション」
「カテゴリ」に対する行動について任意の名前を入力します。【必須】
・「ラベル」
複数の場所に設置する場合など分類するために任意の名前を設定します。
今回は１ヵ所だけの設置なので設定しません。
・「値」
コンバージョンに対する売上金額を計測する際に設定します。
今回は特に必要がないので設定しません。
各項目への入力が完了したら、「保存」をクリックします。
これでアナリティクスへの設定は完了です。

３．html の設定

サイト内のhtml を編集

ここからは、サイト内のhtml ソースにイベントトラッキングのタグ（コード）を記述していきます。
※イベントトラッキングとは：サイト内でのクリックやダウンロードなど、ユーザーのアクションを計測・分析することです。
電話コンバージョンを計測する場合、〈a〉タグ内に下記のタグを記述します。
〈タグの基本形〉
onclick=”ga(‘send’,’event’,’カテゴリ’,’アクション’,’ラベル’,値);”
このタグの ‘カテゴリ’, ‘アクション’に、さきほどアナリティクスに設定した情報を入れま
す。
・カテゴリ：click
・アクション：tel-tap
・ラベル：なし
・値：なし
したがって、今回の場合は、次のような記述になります。
a href=”電話番号” onclick=”ga(‘send’, ‘event’, ‘click’, ‘tel-tap’);
これでサイト側のhtml の設定も完了です。

４．アナリティクスでの確認方法

Google アナリティクスのレポート画面を開きます。
メニュー左下の「コンバージョン」＞「目標」＞「概要」を選択します。
画面中央にある「サマリー」の「指標」を選択すると計測内容を確認することができます。

「電話発信ボタンのタップ」でコンバージョン計測する際の注意点

電話コンバージョンを計測する場合、「アナリティクスで計測された回数」と「実際に電話
を受けた回数」が異なることがあります。
たとえば、スマートフォンの画面上に示された電話番号のリンクボタンをタップすると、
電話番号のポップアップが出てきます。
この場合、このまま実際に電話をかけなかったとしても、アナリティクスでは「計測１回」
としてカウントされます。
これは「電話番号のリンクボタンをタップした時点」で発信とみなし、電話コンバージョン
１回と計測する仕組みだからです。
このように、すべて正確に計測されるわけではないので注意が必要です。
また、アナリティクス画面への計測回数の反映は、数時間から１日程度も遅れる場合がある
ため、認識しておく必要があります。

まとめ

さて、いかがでしたか？
Google アナリティクスの設定とhtml を少し編集するだけで、スマートフォンからの電話
コンバージョンを計測することができます。
ただし、あくまで「電話番号のリンクボタンをタップした回数」を計測するという仕組みの
ため、「実際に電話を受けた回数ではない」ことを認識しておくことが必要です。
また、今回は基礎的なイベントトラッキングのみの説明となりましたが、
これを応用することで、ファイルのダウンロード回数の計測も行えるようになります。
コンバージョン回数を計測したい方は、ぜひ気軽にお試しください。